本日は、インドの神秘家(……?)としては外せない
OSHO「究極の旅:禅の十牛図を語る」を『楽書記』。
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この「究極の旅: OSHO 禅の十牛図を語る」は、臨済宗の禅僧・廓庵の十牛図をOSHOが解りやすく、中学生でも理解できるように解説してくれている書。いやむしろ、学生の方がよりすんなり身体に入るんじゃないだろうか。解説と言っても、OSHOらしく説いた聴衆への語り形式と、人々の質問に答えるという形をとっている。もちろん「十牛図」を説いているのだけれど、いつも通り「愛」「瞑想」「自己探究」の大切さも語っている。文章量的には十牛図よりも後者の方が多いけど、そもそも十牛図がそんなに重量のあるものではないから致し方なし。
「究極の旅」本書よりフレーズ抜粋
白黒思考が人間を分裂症的にする
あなたは「これは私の友人で、あれは私の敵です」と言う
だが、その敵は明日には友人になり得る
そして、友人は明日には敵になり得る
だから、その違いはせいぜいが相対的なものであり得るだけだ
それは絶対的ではあり得ない カラーで考えなさい 白黒で考えないこと─ 23ページ
われわれの文明の80パーセントが「目」だからだ
そして、これは実にアンバランスな状態だ
それぞれの感覚がその全面的な自由を与えられるべきであり
すべての感覚が溶け合って
覚醒の、感受性の大いなる流れになるべきなのだ─ 138ページ
あなたがどうここにいるかじゃない
あなたがどうやってここに来たかでもない
あなたがここにいる目的でもない
ただあなたがここにいるという事実
それこそが最大の神秘なのだ─ 338ページ
あなたはあなた自身にしかなれない
ほかの道など何もないのだ ほかの道はすべて
ただあなたをあなた自身からそらせてゆくものでしかない
ハスになろうと思っているバラのことを考えてごらん
さあ、どういうことになるだろう?
そこにはただただ不幸があるだけだろう
そして、そんな不幸の中では
そのバラはバラになることもできまい─ 453ページ
さすがOSHO、いちいち喩えが、誰でも解る!その強さたるや、これがこの人の素晴らしさだとつくづく思う。受け止め方に差異が出ないというのは大事。ああもとれる、こうもとれるなんて宗教でやられたら揉める未来しかない。それに、例えどんなに解りやすく説いたとしても、必ず人によって受け止め方や解釈の仕方に差が出てしまう。そうなるように人間は創られているから仕方ない。カオス。
ちなみに、OSHOの本は高値になっているコトも多いけれど、図書館にあることが多いのでお金を掛けずに読めて助かる。ちなみに「草はひとりでに~」「死について~」は、kindleUnlimitedの会員だと無料で読めるのでその辺も使える。この辺りのスピリチュアル系の本は結構な割合でkindleUnlimitedで¥0だったりするので、なかなか会員を……やめられない。