本日は、とあるサーカス団の開演から終演までの物語をタロットに重ね合わせて語られていく『CIRQUE DU TAROT』を楽書記。サーカスとか劇場と言った類が大好きで、絵柄も可愛いし即クリックしてしまった。こちらは4000円ちょっとで購入、良い買い物。外箱はマグネットで閉じるパッタンタイプで、とてもしっかりした造り。

箱の蓋を開けると、重量感のあるガイドブックが現れる。

重たいガイドブックを取り出すと、埋め込まれているカードが登場。

でもって、全ページフルカラー印刷で1cm越えの厚みがあるガイドブックがこちら。この商品の中で最も力を入れていると思われる。中に使われているページはお目にかかることが多い「コート90kg!」みたいな紙質を使用。だけど、カードにされると小さくなってしまった絵柄が大きく見られてとてもうれしいし、デザイナーさんもお喜びだろう。そして、一枚一枚すべてのカードに、読み応えのある丁寧な物語解説が載っている。

カードを取り出してみると、底にも印刷されている。そういう気持ち大事だよね、コンセプトがサーカスだし。こちらが全容。ただ一つ、カードの紙質はやや薄め、これは難しいところで、薄いと切りやすいし扱いやすいが折れやすい、厚すぎると切りにくいし扱いにくいけど折れにくい。と言う訳で、一度折れたらもう修復不可能と思われる緊張感を持ちながら使用中。

と言う訳で、カード達をガイドブックの翻訳とともに、ご紹介。ガイドブック同様、ツヤツヤコート系の紙を使用したカード。

0・THE FOOL 愚者
ALLY:誰かがショーの幕を開けなければなりません。誰かが先に行って、未知の世界へ飛び込む必要があります。道化師が登場し、背筋を伸ばして肩を後ろに反らし、胸を大きく開いてステージへ乗り込みます。魔獣は、道化師をカーテンの向こうの世界からステージの世界へと運びます。道化師は次に何が起こるか気にしていません。ただ、今が輝くのに最適な時だということだけです。道化師は、天界の人々が見守る中、優雅な態度でその瞬間を楽しみます。道化師にはどんな冒険が待ち受けているのでしょうか?それは時間が教えてくれます。道化師は道の途中で他に誰に会うのでしょうか?残りの出演者がステージに上がってみないと分かりません。私たちに分かる事は、ショーのはじまりがこのようなものであるなら、このショーは素晴らしいものになるということだけです。
CHALLENGER:この位置からでは、道化師がステージからどのくらい離れているのかわかりません。また、魔獣が優雅にステージに登場できるかどうかもわかりません。未知な事柄が多く、確実なものは多くありません。この事実だけでも、あなたは旅が始まる前に旅を放棄するのに十分かもしれません。自分の真の道を見つける前に疑いを抱くのは、あなたの頭の中だけにわき上がる物語のせいかもしれません。未知のものは怖いこともあれば楽しいこともあるかもしれません。ただステージに登場するのを見届けようと決心しない限り、決してそれを知ることはできないでしょう。

I・THE MAGICIAN 魔術師
ALLY:魔法のために必要な道具がすべてそろうと、あなたは世界の頂点にいるか、あるいはこのマジシャンのように非常に大きな帽子を手に入れたような気分になります。すぐに使える力を理解すれば、世界はあなたのものだと感じます。しかし、大きな力を持つと、巨大で自己中心的な自我が出てくるので、帽子が自分自身より遥かに大きく描かれているのです。これは、すべてが幻想であることを思い出させます。最高のマジシャンは、それがすべてショーだと知っています。煙、鏡、そしてちょっとしたトリックはただの興味深いゲームです。あまりにも真剣に考えすぎると、結局自分がバカのように思えるかもしれません。ステージ上でのあなたの居場所は保証されていませんし、団長の杖一振りで簡単に入れ替わることもあります。そのため、スポットライトを浴びることはとても貴重な時間です。魔法使いは、いつか必ずステージを降りなければなりません。今はただ、できるだけ多くの驚きと高揚感を楽しんでください。
CHALLENGER:あなたは自分自身と周りの魔法を当たり前のように感じ始めたため、以前のような感動を失い、あなたの周りの世界にかつての輝きはないでしょう。あなたは皮肉屋になりつつあるとさえ言えるかもしれません。魔法は、あなたが肉体をもつことで経験する儚さにあまり囚われないようにするために存在します。つまり、人生のステージに立てる時間が非常に短いことを思い出させるためのものです。あまりにも真剣に考えすぎると、論点がずれるかもしれません。魔法は不思議なものであり、トリックは楽しむためにあることを意味しています。魔法をみた子供のような驚きを失った瞬間、あなたは魔法を完全に失う危険にさらされます。あなたが創り上げたショーを当たり前のものとして受け止めることは、あなたに能力と可能性の誤った感覚を持たせることにつながります。状況は急速に変化します。かつて多くの魔法が存在した場所に、いつの日か何もなくなることがあります。

II・THE HIGH PRIESTESS 女教皇
ALLY:団長が中央ステージに降りてきます。彼女はほとんど安定していない場所に、冷静に落ち着いて座っています。彼女の冷静さと静寂な力には威厳があります。彼女はショーの主役です。彼女はカーテンの後ろに何があるかも含めて、ステージの隠された秘密のすべてを知っています。彼女が持っている知識にアクセスするには、そのまま静かにしている必要があります。ゆったりとショーを観てください。今はあなたが注目の的になっても、大声を出したり、話したりすべき時ではありません。今は積極的に聞く技術を学ぶ時です。団長は女教皇であり、彼女はあなたの謙虚で献身的な姿を期待しています。彼女に奉仕するということは、必ず見返りがあります。彼女を理解するためには、今この瞬間を生き、今この瞬間が与える神秘を受け入れることを学ばなければなりません。これは信仰を実践することであり、女教皇が彼女の目の前に来る全ての人に教えることです。今は立ち止まって息を整え、この瞬間の謎が解き明かされるのを静かに待ちましょう。
CHALLENGER:静かに他の人が注目を浴びることを許すと言うのは、あまり心地よいことではないかもしれませんが、ここには教訓があり、それを今あなたは学ぶ必要があります。もしあなたが本当に役に立たい、女教皇が守る秘密を知りたいと願うのであれば、あなたはじっとしていなければなりません。落ち着きがないほど、この体験は長く続きイライラすることになります。イライラすればするほど、団長がステージ上で明かす情報を聞くことができなくなります。もちろん、それはあなたの選択です。女教皇の秘密を知ることも、今いる場所にいることもできます。判断するのではなく、ただ選択するだけです。

Ⅲ・THE EMPRESS 女帝
ALLY:すべての女帝が大きな人生の課題に悩まされたいと思っているわけではありません。横になってケーキを食べたいだけの人もいます。なぜなら、女性は妊娠しているからです。道化師は彼女のウサギを捕まえようと追いかけ回していましたが、無駄に終わりました。ここには秩序も権威もなく、ただうんざりした女性と疲れ果てた友人がいるだけで、実際、このような状況が創造の仕組みであることがよくあります。大きな変化を生み出すために登場し、その混乱をあなたは解決しなければなりません。解決しているうちに、あなたの周りには絶えず豊かさが増え続け、あなたはより強く調和するようになります。しかし、今はケーキが正解かもしれません。ソファにいるのが最善の攻撃策かもしれません。あなたの人生はあなたのものであり、すべての善良な女帝のように、あなたは準備が整い次第それを解決するでしょう。
CHALLENGER:現在の状況を説明するのに適切な精神状態にないことに気づいていることと、問題が消え去るか自然に解決することを願ったり期待したりすることは、全く別のことです。創造ががその投げやりな気分の中にあるとき、その創造により生み出されるものは何なのか、良いものなのか悪いものなのか、そもそもそれにすら関心がないのかについて考えていません。そのため女帝が存在しエネルギーをふるいにかけ、選別して管理、維持、活用できるように手助けしています。女帝が仕事を怠ると、とんでもないことが起こるので、必要な時間をかけてゲームに復帰してください。しかし、自分にしか対処できないことに対して責任を放棄しないでください。

IV・THE EMPEROR 皇帝
ALLY:大きな身体が威圧感を与え、権力がその人の人生そのものより大きく立ちはだかっていることは間違いありません。しかし、大きさと強さはリーダー役を演じられることと同じではありません。それらしく見えることと、より巧く演じられるかは全く別のことです。力だけでは限界があります。一見リーダーシップがあるように見える人が、実際には長期的に何か価値のあるものを作るためのスキルには、欠けているかもしれません。皇帝に必要なのは、ただ印象的な体格と大きな存在感だけではありません。彼には強い心と強い意志が必要であり、優しさ、思いやり、誠実さが必要です。自分のステージで道化師にあからさまにバカにされているのに、どうしてリーダーとしてまともに相手にされているのでしょうか?リーダーはロールモデルになるか、冗談のネタにされるかの微妙なラインを上手く歩くような存在だと言う人もいます。おそらく良いリーダーは自分自身をあまり真剣に分析し過ぎないことを知っているのかもしれません。ただ、自分の立場を貫き自分の力を見せつけることと、自分自身が風刺画にならないこととは、紙一重であることを忘れないでください。これが皇帝の教えなのかもしれません。あなたはリードすることができます、そしてリーダーシップというものが、いつもただ真剣でいるだけではないことを知っているので、笑っているのです。
CHALLENGER:リードすることが自分の望みではないとしたら、どうすれば良いのでしょうか?見た目が役柄にあっているからといって、その役を望んでいるとは限りません。例えば、今、舞台にいる私たちの2人のキャラクターを見てください。一人はその役を演じているように見えますが、もう一人は観客にどう演出すれば良いかを知っているようです。このカードは、リーダーとはどのような人物か、どのように見えるべきか、どのように権力を振るうべきかということに関してあなたはどう考えるかを問いています。意味を持ったインパクトのある何かを生み出すために、いつも目立つ必要はありません。言い換えれば、リーダーシップはコスチュームではなく、むしろ心の状態だからです。現時点であなたの心は適切な場所にいないかもしれません、ですから、あなたがゲームに集中できるようになるまで、他の誰かにショーの指揮を任せてください。

V・THE HIEROPHANT 教皇
ALLY:教皇のように有能になるには長年の修練とトレーニング、そして経験が必要です。彼女には自信があり、プレッシャーの中でも落ち着いてショー全体を手中におさめています。彼女の心はつねに安定しており、自分に対する信頼が強いです。このような態度だからこそ、他人を輝かせ信頼してもらうことができるのです。教皇は知恵や専門知識を提供します。彼女は善悪の判断力を強く持っています。他の人々の命は彼女の正しい判断にかかっているからです。彼女はリーダーであり、奇跡を起こす人であり、危機管理の専門家です。自分が誰であるかを知っていれば、今現在どこにいて、何をすべきかを疑うことはありません。私たちの教皇は、自分自身がショーの重要な一部であることを知っています。彼女が助けを必要とすれば、それを得られると分かっているでしょう。彼女が何かを要求すれば、それを受け取れるでしょう。彼女はチームの一員として、そこで本当の魔法と奇跡を起こします。
CHALLENGER:信頼が欠けていると孤独を感じます。あなたの周りの世界から切り離されたような深い分離を感じます。まるで自分がどこにいるのか、なぜここにいるのか分からないかのようです。まるで自分が何者でもないかのように漂流しているようです。どこかの誰かがいつも手を貸してくれたり援助を申し出てくれたり、あるいは、精神を安定させるためにお茶を持ってきてくれたりします。自分一人でしなければならないと感じているかもしれませんが、実際はそうではありません。

VI・THE LOVERS 恋人
ALLY:2人の親密さを示すのは、静かで目に見えない瞬間です。それは必ずしも派手で爆発的な情熱だとは限りません。ショーの喧騒の裏側で、2人の俳優が心を通わせ、ただ一緒に時間を過ごしています。舞台照明の輝きは、彼らの後ろで観客が座りショーが続いていることを示しています。しかし、ここには小道具や衣装の横で、ただいるためだけの神聖な空間を見つけた彼らがいます。周りで騒々しい世界が展開しているにもかかわらず、ただ見つめ合い互いに認めてもらいたいという思いこそが、人間関係における最も深い欲求です。たった一人の人と完全に向き合うこと、それが人間の心が渇望することです。これらの瞬間は、ごく普通の場所で、ごくありふれた方法で、複雑ではなくとてもシンプルで、深く神聖なものです。
CHALLENGER:自分自信を捧げるということは、安心を得ることであり、自分がすでに完全で全体の一部であることを理解することです。与えるということは、自分自身を一つのパッケージとして提供し、相手にも同じことをしてもらうことです。しかし、多くの場合、半分しか提供せずに、相手が欠けている部分を補ってくれることを期待します。これは健全な関係ではなく、壊れたと思われるものを修理するように誰かに依頼することと同じです。このエネルギーには神聖な結びつきはなく、カーテンの向こう側にあるものによって常に判断される非現実的な期待があるだけです。

Ⅶ・THE CHARIOT 戦車
ALLY:華々しい登場ほど素晴らしいものはありません。私たちの団長はショー全体を通してその方法を心得ています。これは一度だけ「登場」する必要はなく、むしろ、新しい壮大な方法であれば何度も登場することができるという、新たな発見であり教訓です。例えば、スタッフ達にロープを引いてもらい、浮かぶ戦車に乗ってステージの中央に登場するなどです。道化師も乗り物を楽しんでいるようです。このことは確固たる信念があなたに何をもたらすかを示しています。団長はその瞬間をしっかりとコントロールしています。戦車がどこへ行くのか、どのように認識されるのかは、全て団長の手に握られています。すべての動きは、最大限の効果が得られるように戦略的に計画されています。もしあなたが動かさなければならないなら、慎重に、そしてスタイリッシュに動かした方がいいでしょう。
CHALLENGER:もし雇われたスタッフの手がロープを放し、戦車そのものがもはや繋がれておらず、前進する勢いを失っていたら、このシーンは全く違ったものになっていたでしょう。戦車をもう一度固定し直すか、少なくともその動きを指示しようとするとき、間違いなくある種のパニックと混乱が起こるに違いありません。人生は時に制御不能な戦車のように感じることがあります。あなたは周りの世界に翻弄され、あてもなく浮遊し、まるで周りの人たちがふらふらと立ち去っていってしまったかのように。実際の方向性もなく、あてもなく浮かんでいます。この場合、戦車を軌道に戻すための方法を見つけなければなりません。簡単ではありませんが、必要なことです。

VIII・STRENGTH 力
ALLY:自分が支えられていること、何があろうとも誰かが背中を押してくれること、そしてあなたの周りの世界で何が起ころうと、誰かがあなたを持ち上げスポットライトで照らしてくれると知ることは大きな安心感につながります。誰かに自分を高めてもらうためには勇気が必要であり、支える側の人になるためには強さが必要です。このやりとりは双方の大きな信頼が必要です。相手はあなたが立ち去らないことを信じる必要があり、あなたは相手のサポートを当然のことだと思わないことが必要です。このギブアンドテイクの行為には、何か深いスピリチュアル的なものがあります。それはとても深い絆で、信頼があなたを通して周りの全ての人に流れ込みます。このようなバランスを常に維持するのは容易ではなく、マスターするのに時間がかかりますが、適切な条件がそろえば、美しい関係性と交換できます。
CHALLENGER:権力闘争が、強くて堅固な基盤をあなたに与えることはありません。それどころか、あなたを不安にさせ、あなたが進むべき道とその途中での自身の立場に自信が持てなくなるでしょう。ほんの少しの疑いも、あなたや関係者全員に苦痛を与え、悲惨なことになりかねません。この信頼の欠如は回復する必要があります。そうしないと、あなた方のどちらもサポートや尊敬を感じることはありません。誰かを持ち上げるためには、自分が何者であるかを強く感じる必要があります。そうしないと、あなたを助けたい人や助けを求めに来る人全てに対して、常に疑いをもつことになります。

IX・THE HERMIT 隠者
ALLY:暗闇の中に光があるなんて、あなたはどれほど恵まれているのでしょうか?必要なものすべてを照らしてくれるわけではないかもしれませんが、自分がどこにいて次の一歩を踏み出す必要があるのかを知るのには十分な光です。隠者が気にしているのは、あなたが踏み出す次の一歩だけです。光を信じて光が照らすところだけを進めば、そこには静寂と優雅さがあります。舞台の上の演者は、流れにただ流され浮かんでいるのと同じように、自分が見ることができる情報が、自分が必要とする全ての情報だと信じています。暗闇の中には安らぎがあり、光の中には安心があります。今は、暗い瞬間や慰めと孤独の瞬間を経験するときです。次のステップに進むために必要な光はすべて持っていることを覚えておいてください。
CHALLENGER:一人だけの時間は、誰しもが好きな時間ではありません。とくに孤立し迷っている時は、不安な時間かもしれません。今は心から感謝していないとしても、これは必要な時間です。まだわからないかもしれませんが、あなたが持っている光は、あなたに必要な唯一の光です。その光に道案内をしてもらうためには、多大なる鍛錬が必要ですが、ひとたびその瞬間への抵抗を克服することができれば、暗闇の中で平和と静けさを楽しむことができるでしょう。

X・WHEEL OF FORTUNE 運命の輪
ALLY:輪がステージ近くに下ろされると、射手はどこに矢を放つか決めなければなりません。もちろん、いつものように他の人にも意見があります。アドバイスが役に立つこともありますが、役に立たないことも多々あります。それは射手次第です。このシナリオでは、それはあなたです。矢をどこに向けたいですか?輪があなたのショーに登場した今、あなたはどんな運命を目指して射るのでしょうか?ただこれだけは覚えておいてください。どこに到達しても、そこに長く留まることはありません。輪は回転し、それに応じて矢が落ちるか一緒に回転します。おそらく今大事なのは、自分が望む場所を狙うことではなく、未来の風向きを確認し、それに応じて自分のショットを調整することです。
CHALLENGER:矢を狙う準備ができたら、まず自分の構えと狙いを確認することが重要です。自分が何を望んでいるのか狙っているのかに自信が持てなければ、姿勢は安定せず腕は定位置に固定できないまま、矢は毎回外れてしまいます。他人の提案に溺れてしまうこともあるでしょう。このようなことが起こったら、的から離れ、弓を下ろし、体をリラックスさせてください。息を吸って、まだあなたが望む結果をもたらす条件が整っていないことに気づいてください。今は、頭をすっきりさせ、心を落ち着かせ、決意を固める必要があります。そうして初めてあなたは一歩踏み出して、輪を射撃する準備が整います。

XI・JUSTICE 正義
ALLY:誰がゲームに勝つかはどうしたらわかるのでしょうか?最終的に最も多くのコインを持っているプレイヤーでしょうか、それとも責任を背負っているプレイヤーでしょうか?好かれているプレイヤーでしょうか?それとも忘れ去られているプレイヤーでしょうか?どの見方も正しいかもしれません。どれも勝者とみなすことができます。勝利とは不可思議で素晴らしいことです。それはむしろ感覚であり知ることでもあります。それは最終結果についてどう感じるかです。正義の天秤は、知覚の天秤でもあります。それが自分に有利に傾いていると思うかどうかは、天秤をどう認識するかにかかっています。おそらく、正義とはまさにこのようなものなのでしょう。勝者も敗者もいないのかもしれません。すべてが宇宙の秩序の中でバランスをとっているのかもしれません。おそらく、あなたの中にいる演者が、あなたの中に敵対している演者を必要としているのかもしれません。相手がいなければ、自分が勝ったのか負けたのかを知る方法はありません。
CHALLENGER:最終結果から利益を得るのは自分だけだと考えるのは簡単です。敵と対決するとき、私たちはしばしば、関係者全員に利益をもたらす妥協点や解決策があるかもしれないことを忘れてしまいます。その代わりに、どんな犠牲を払ってでも勝つことが私たちの唯一の目標になります。この考え方で正義の天秤を自分に有利に傾けようとすることは、あなたが望む解決をもたらさないだけでなく、戦いが正当化されるようにも見えません。その代わりに、それはエネルギーの渦を作り出し、あなたは決して終わらないゲーム、そして誰も真の勝利を収めることのないゲームのプレイヤーであり続けることを要求されるでしょう。

XII・THE HANGED MAN 吊るし人
ALLY:釣り糸はたらされ、魚も準備が整い、身を委ねる時が近づいています。これは、あなたが今演じなければならない役です。つまり、手放し、受け入れ、起こっていることには高次元における理由があることを理解することです。新しい視点から見ると物事は逆さまに見えますが、初めて人生をはっきりと見ている可能性があります。あなたの周りで物事がこれまでにない方法で収束するかもしれません。実際、あなたが身を委ねるほど、物事はより明確になり、ピースが所定の位置にはまっていきます。あなたがしなければならないのは、手放し、心を静め、物事が自然に解決するのを待つことです。
CHALLENGER:どんなショーでも観客を最も喜ばせるものの一つは、死を恐れぬ芸を披露することです。少なくとも、たとえ幻想であっても危険をものともしないように見える芸を披露する能力です。ここで、演者は特大の金魚鉢の上に吊り下げられ、どうやら彼の偉業は、魚に食べられる前に自分自身の縄を解いて金魚鉢から脱出することのようです。おそらく魚はビーガンで、演者のことなど気にも留めないでしょう。しかし、長時間逆さまに吊り下げられているということ自体、常に危険が伴います。実際に危険があるかどうかに関わらず、この演者は任務を完了して自分自身を元に戻さなければなりません。なぜなら、永遠に逆さまに吊り下げられていることはできないからです。やがて、あなたも足を地面につける必要があります。

XIII・DEATH 死
ALLY:私たちは誰もが皆、ステージを降りなければならないときが来ます。つまり役を演じ終え、誰かだった自分が消え去るときを迎えます。これは、最後の晴れ舞台の前に、私たちの人生の中で何度も起こります。現在の衣装が自分に合わない瞬間がきます。演じ方を替える必要があるシーンがあったり、演じ方を替えるように求められることがあります。この変身の後には、あなたの残像が幽霊のように残ります。信じられないかもしれませんが、これが成長です。これは、あなたが拡大の流れにとどまるために起こる自然なサイクルです。新しいものが始まるためには、物事が終わらなければなりません。以前のあなたでは、あなたが夢見る新しい人生を創造することはできませんでした。そのため、衣装の山はそのままにして、次に演じる役にもっと合う衣装を探しに行きましょう。
CHALLENGER:もう語られることのない物語の亡霊が、はるか昔に去っていった蜘蛛の巣のように、あなたが脱ぎ捨てた衣装に張り付いています。その意味を理解しようとしないでください。それらは、時が経てば消えていくだけのものです。かつてあったものに執着することは、苦しみにつながるだけで、新しいシーンがもたらす新しい可能性との出会いを妨げます。古い、死んだエネルギーに囚われないでください、そうすると本当は前を向くべきときに、後ろを振り返り続けることになります。終わったことは終わったことです。それを手放して、先に進みましょう。

XIV・TEMPERANCE 節制
ALLY:すべての偉大な行為には、静寂が訪れる瞬間があります。その静寂は非常に強力で、緊張が高まり、同時に癒されます。テンペランスが舞台に立つと、このような感じがします。彼女の優雅な存在は、観客を静寂にさせます。彼女の輝きは観客を魅了し、彼女の優しい性格は魂を癒す香油です。あなたは息を吸い込み、彼女があなたの注意を完全に引き付けた今、彼女が何をするかを心配そうに見つめています。この相反する2つの要素を片手に握るこの能力は、テンペランスの天賦の才です。彼女は穏やかさと嵐、安堵と期待の両方を持っています。彼女は錬金術の天使であり、足を軽く叩き、羽を羽ばたかせ、手を振るだけで不可能を可能にするためにここにいます。彼女の魔法には癒しがあり、それは時間と空間を超越します。テンペランスは、この空間、この癒し、そしてこの贈り物を無償で提供し、一切の見返りを期待していません。もちろん、あなたが完全に身を委ねること以外は。
CHALLENGER:テンペランスの世界には、どちらか一方ということはありません。彼女は、すべてのものに居場所があり、選択によって制限されるべきではないと信じています。しかし、すべての人が同じレンズを通して人生を見ているわけではありません。ほとんどの人は、人生には限られた選択肢しかなく、常に妥協があり、世界は勝者と敗者に分かれているという思いに陥ります。テンペランスは、そのようなことは信じていません。彼女は、未開発の可能性、つまり、両方を手に入れる方法を見ています。対立があるところには、統一の可能性しか見ていません。テンペランスの統一的な宇宙観は、今すぐには受け入れられないかもしれません。しかし、そうである必要はありません。あなたは身を委ねることができます。手放すことができます。彼女にステージに立ってもらい、世界を指揮する方法を教えてもらうこともできます。それはあなたの選択であり、あなただけがそれを決定できるのです。

XV・THE DEVIL 悪魔
ALLY:悪魔は本当に素敵なショーが大好きです。とくに、観る側と観られる側の境界線が曖昧なショーが大好きです。悪魔はステージの真ん中に座っているかもしれませんが、誰が誰のためにパフォーマンスをしているのでしょうか?悪魔は2人の観客を虜にし、そして今は、ショーのために集まったすべての人々を観察しています。悪魔はありのままの姿であり、使命や自己意識から決して逸脱せずに、これだけの力を持っているということは驚くべきことではないでしょうか?ここには、力、思考、自己アイデンティティに関する教訓があります。あなたが何者であるかを完全に、そして完璧に主張できるとき、あなたは力を発揮します。確かに、一部の人々はそれを威圧的だと感じるかもしれませんが、ほとんどの人はあなたに畏敬の念を抱き、あえて言うなら、あなたに魅了されるでしょう。
CHALLENGER:権力には中毒性があります。それ自体が悪いわけではありませんが、ほとんどの場合、権力は悪者扱いをされています。しかし、それが中毒、つまり一種の奴隷状態になると、あなたが不健康な方法で解決しようとしている根本的な問題を抱えていることを意味している可能性があります。権力を乱用したり、故意に権力を使って他人を脅迫したり無力化したりする人は、自分の傷を投影しています。権力は増幅器なのです。すでにあなたの中にあるものは何であれ増幅され、世界に送り出されます。悪魔は自身が与える小さな贈り物の影響力を知っています。したがって、急いでその取引をする前に、自分が何者であるか、そして自分の魂の奥底に何があるのかを知ってください。なぜなら、悪魔があなたの願いを叶えたら、それが解き放たれるからです。細部にこそ悪魔が潜んでいるのです。

XVI・THE TOWER 塔
ALLY:「栄枯盛衰」という諺があります。物事は永続するようには作られていません。つまり、変化し、崩壊し、煙となって消えていくのです。本当に問題なのは崩壊することではなく、それにあなたがどう対応するかです。ドラマチックに大騒ぎすることもできますし、効率よく瓦礫の下から素早く抜け出すこともできます。現在経験しているタワーの瞬間は、すべてショーです。そのショーでどのように行動するかによって、次に何が起こるかが決まります。大騒ぎすることは野次馬やパフォーマンスを引き延ばしたい人のためのものです。静かに受け入れることは、変化を素早く乗り越えたい人のためのものです。タワーの瞬間が来たら、どのように演技するかを知っておく必要があります。それが、騒ぎが収まった後に起こる出来事を決めることになるからです。
CHALLENGER:変化は、外側に現れる前に内側で起こります。この内部の変化は、あなたの物理的な世界に現れた結果や変化にどう対応するかで決まります。あなたの内側で何かが変化しているか、または少なくとも変化を望んでいるようです。あなたの内側が揺さぶられています。感情が爆発し、記憶が浮かび上がり、何か違うものを求める気持ちが湧き上がっています。これはあなたのリハーサルの時間です。あなたの反応、行動、関与のレベルを理解する時間です。この変化への反応を練習すればするほど、あなたの日常の体験に実際に現れたときに、劇的な変化が小さくなります。

XVII・THE STAR 星
ALLY:すべての星が同じに見えるわけではなく、まったく同じように輝くわけでもありません。単独で目立つ星もあれば、宇宙の暗闇の中で目立つためには、より大きな星座の一部となる必要がある星もあります。演者がステージ上で創り出しているのは後者であ、一人一人は小さな星です。彼らは互いの光と協力し合いながら、一つの大きな光を作り上げ、それを群衆に向かって輝かせます。それは、数百人あるいは数千人の目にも見える統一された光です。すべての光が単独で輝くように創られているわけではありません。最大の影響を与えるためには、他の光とグループになる必要があります。あなたは独立した光かもしれませんし、同じ考えを持つ光を見つけて全員で合わせた輝きよりも、より大きく光り輝く必要があるかもしれません。どちらにしても、今こそあなたが輝く時です。
CHALLENGER:時には、群衆の中で目立ちたくないと感じる瞬間があるかもしれません。あなたの光は鈍くなり、暗闇に沈み込まないようにするのはとても難しい状態かもしれません。宇宙に飲み込まれるというのは、今はいい響きに感じるかもしれませんが、実際には、そう感じるのは一時的なものです。今の状態は自然なものではなく、あなたの内なる星は外に出て見られることを切望しています。これは、内側に向かう時が来たことを意味します。今は外の世界を忘れて、代わりにあなたの内なる星、他の人がめったに見ることのない内なる光に集中してください。この光は、あなたが準備ができたときに、暗闇を安全に通り抜けて他の光へと導いてくれる星です。

XVIII・THE MOON 月
ALLY:道化師は、あなたと同じように、犬とロブスターを連れて散歩をするように舞台を横切ります。月はカーテンの後ろから顔を出します。このシーンは、シャイな月が、ありのままの姿でいたい想いと、愛されるためにはどのように見せたらいいかという想いに逡巡する、愛らしい姿を垣間見ることができます。この月は、少なくとも常に自分の全てを見られることを好みません。そのために、月の周期には8つの満ち欠けがあり、見る人への露出を最小限に抑えているのでしょう。おそらく、ここには教訓があります。私たちは常に見られる必要はなく、必要以上に長く常に最大限で輝く必要もありません。もしあなたが自分の満ち欠けを自分で選んだらどうでしょうか?おそらく月は、自分の一部を詮索好きな目から遠ざけようとすることは自然なことだと、あなたに知ってほしいのです。これは、あなたが世界から切り離されたり、引きこもったりするという意味ではありません。単に、あなたがどのように関わり、どのように見られるかをコントロールしていいのだという意味です。
CHALLENGER:世界から自分を制限することと、恐怖によって世界から身を引くことは紙一重です。前者は後者にすぐに溶け込むこともあり、だからこそ、それぞれを体験したときにどのように感じられるかを理解することが重要です。世界との接触や交流を制限しているとき、健康的で力が蓄えられるため、人は強く常にコントロールができ平和でいられると感じます。恐怖から引きこもっているとき、人は偏執的で恐れに支配され不安を感じます。この月のカードは恐怖を示しているのではなく、むしろその逆です。月は道化師と戯れているようです。あなたが一日を過ごすとき、月があなたの軌道上にあるとき自分がどのように感じているかに注意してください。これは、月があなたの人生に力を与えているのか、それとも恐怖の影となっているのかを示す指標となるからです。

XIX・THE SUN 太陽
ALLY:太陽がステージを照らします。火花が飛び散り、幕と観客の間の空間を照らします。演者は鳥に変身し太陽のダンスを踊ります。エネルギー、光、熱が劇場を満たします。太陽は私たちが五感のすべてを体験できる存在です。私たちはそれを感じ、食べ物で味わい朝に鳥が近づくとそのさえずりを聞くことができます。私たちは朝、ブラインドから忍び込む光として太陽を見ます。太陽は私たちに触れ、肌を温め、地球上のすべての生き物に生命を吹き込みます。太陽は私たちが行うすべてのこと、私たちの存在、私たちの体験すべてに浸透する強力な力の源です。太陽は現在あなたの人生を照らし、一日中その力を届け、あなたの経験してきた暗い端々までその光を差し込みます。それを受け入れ、自分の中に取り込んでください。
CHALLENGER:太陽は生命を与えることができるのと同じように奪うこともできます。水路を干上がらせ、川や小川の流れを止めます。植物、木、食物を燃やします。その熱は呼吸を困難にし、長時間屋外にいることを困難にします。この側面では、太陽は息苦しい存在であり、喜びに満ちた解放者というよりは罰を与える者のように感じられます。太陽の力を感じられなくなると、人生は辛く感じられるでしょう。エネルギーが不足し、集中力が衰え、嵐の雲を突き抜けて太陽が初めて顔を出したときに生まれた希望を失っているかもしれません。太陽のエネルギーが逆転したときは、どこかに身を潜めて強さが弱まるのを待つのが最善です。

XX・JUDGEMENT 審判
ALLY:ここで止まりなさい。もう何も言わず、頭の中のおしゃべりも止めて、代わりに、道化師が奏でる音楽を聴いてください。この音楽は癒しです。あなたが心を開けば、あなたの魂を癒してくれるでしょう。それはあなたの心を楽にし、すべての自己不信、否定的なおしゃべり、そしてあなたが自分自身を許さない理由をすべて消し去ってくれるでしょう。審判の女神はあなたを裁くためにここにいるのではありません。彼女が持っているハート型の扇子は、彼女があなたに対して抱く愛であり、あなたが創造したいと願っているものであり、経験したいものすべてに対する象徴です。だからこそ、彼女はあなたが過去を掘り下げるのを止め、あなたが奇跡を起こすに値しないと思っている理由についての終わりのないおしゃべりを止めるために手を挙げているのです。彼女は代わりにあなたを道化師の音楽へと導き、赦しと癒しへの道を示したいと思っています。
CHALLENGER:自分の頭の中の雑音に溺れ、その声が自分を辱め、もっと良いものを求める欲望に罪悪感を感じさせるのは簡単です。過去の失敗や過ちの重みは、重いコートのようにあなたを押さえつけ、動きを固く鈍くしてしまうことがあります。しかし、そうある必要はありません。頭の中で否定的で容赦のない物語を再生し続ける必要はありません。いつでも記録を塗り変えることができますが、それをするのはあなたであり、それはあなただけができることです。道は開かれ、道化師が待っています。あなたはただ、自分を赦し、夢を描き、新たに始めることを自分に許可してください。

XXI・THE WORLD 世界
ALLY:ブラボーお疲れさまでした!ショーも終盤です。最後に幕が下りる前に、立ち上がってお辞儀をしてください。お気づきの通りショーはこれで終演です。あなたはここで、新しいレッスンや、おそらくは古いレッスンの繰り返しなど、多くのことを経験しました。ここにいる間に何人かの人に会ったかもしれません。そして、その人たちは今、あなたの隣にいるかもしれません。ショーは、新しい興味深い人々に出会う素晴らしい場所です。新しい友達ができたかもしれません。ここで何を学んだかによって、団長のように世界の頂点にいるように感じたり、世界の裏側にいるように感じるかもしれません、演者のようにステージに立ったり近づいたりするかもしれません。どの立場が優れているというわけではありませんが、今どこに立っているかを意識することは重要です。ただ、この気持ちは長くは続かないということを覚えておいてください。幕が閉じ、照明が消えると、すぐに席を空けるように言われるからです。さあ、立ち上がって拍手して、この終演を喜びましょう。
CHALLENGER:まだ帰る準備ができていませんか?わかります。別れを告げるのはつらいものです。長居するのは構いませんが、そのうち誰かがやって来て、あなたを席から連れ出して移動させるでしょう。すべての事柄には終わりがあります。そうならざるを得ません。そうでなければ、素敵な新しい何かがあなたのところにやって来ないでしょう。それに、出演者は疲れていて、家に帰って眠りたいのです。この状況のすべてがあなたに関係するわけではありません、だからこそ、誰かがやって来てショーが終わり帰る時間だということをあなたに思い出させるのです。ですから、良い子になって荷物をまとめましょう。忘れ物がないかもう一度確認してロビーへと向かいましょう。
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